経緯

ずっと二次同人を再開したくて、でもジャンルがなくて、ツールがなくて、とにかくくすぶった思いはあった。
ここ数ヶ月、TLを読んでいる。というのも、好きな漫画家がことごとくTLに移動したからなんだけど漫画がうまい人はどのジャンルでも漫画がうまい。そもそも10〜15年前くらいはエロゲーマーだったから、その辺それはそれとして作品を楽しめる方だ。あと欲望が如実に表れるTLのトレンドを眺めるのが楽しかったりする。
そんな時、好きな漫画家の作品がひとつCDになるという。TLなぞカプ萌えの極致なのに、一人芝居とはどういうことだよ……と不安になりながら、その声優さんのことを調べた。アッ好きな声だな、ていうかあの漫画のキャラまんまの声出せそうだな、と好感。一旦そこで終わる。

何かとにかくゲームがしたくて、あんスタかまほやくが気になり出す。

アンジェリーク新作が発表されて、よく知る人が一人だけキャスティングされているものだから、いっそ手を出したいと楽しみになった。二次オタに還りたい願望。
再び、試しに前述の声優さんの諸々のサンプルボイスを聞いてみて、どの声も好きなことを確信してしまう。というか、ド性癖の声を出すことに気付く。
出演作を調べて、友達が好きなジャンルがあったので「あの人ってどうなん!?」と聞いてみる。いいやつだよと返ってくる。やめろ、声優に性格求めてないというか中の人萌えはしたくないんだ。でも抗えない声。
CDを買ってみる。あんまり大きな声で言えないCD。女性向だからか?
これが男性向なら私は私を何も思わないので……。かの人がド性癖の声だけでなく、ド好みの芝居をすることに気付く。生々しく、リアルな芝居。基本的には滑舌もクリアなのに、たまに甘くなる瞬間がドラマの展開に絶妙ですごい。ていうか上手い。めちゃくちゃ上手い。別の友人に「あんまり見てないけど、そんなに上手いと思ったことがない」と言われたけど、いやめちゃくちゃ芝居が上手い。アニメとドラマCDなど、媒体によって芝居の仕方を変えてきてる気がする。それも含めて上手い。えっ、かなり好きだ。

でも声オタには戻りたくない。
最後に好きだった人は声以上に芝居が好きだった。でも今は後進育成に力を入れていて、おそらくナレーション仕事が中心で演技仕事は数えるくらい。主役も全然出来るけど、バイプレーヤーだったというのもあるかもしれない。キャリアを重ねた声優の道はいろいろあるのを知っている、演技仕事がほぼ見れなくなるのを知っている。芝居が好きだと思う人がそうなるのはしんどい。
あと、その前に好きだった人、まぁ掛け持ちだったんだけど、私は発狂してファンをやめた。結婚とかじゃなくて、スター街道爆進するのが怖かったから発狂した。どう考えても売れる人だけど、その頃は信じられなくて、潰されないでくれと願っていたので。今は見事に第一線の超人気声優です。ヨカッタナー。
あと、声優おたくってメンタルがジュニア担と近いというか。メンタルだけじゃなく、噂とかそういうのが近い。少なくとも10〜15年前までは。上記二人は全然やらかさなかったけど、正直言ってやらかす人ばっかりと思っているので、不安しかない。今は今でクソなアウティング社会だからそれも怖い。

っていう気持ちはあるのに、かの人の歌を聴いてしまった。
本人名義もキャラソンも。
歌声までド好みじゃん……………ド好み超えて性癖じゃん……………*1
本人名義の歌声がどう聴いても好みで天を仰いだ。その後、キャラソンを聴いたら、役の声できちんと歌える人なのだと気付いてしまい、もうダメだ好きだと思った。*2

で、声オタやることにした。8/10。
でも今って好きな声優のこと、なんて呼ぶの?
私は「推し」は女性アイドルにしか使いたくないので困ってる。推すって何をするんだよ、ただ好きなだけだよ。まぁ、そこはおいおい。「好きな声優さん」とか代名詞を使いますね。
中の人萌えは……どうだろうな。ツイッターが怖すぎて。いや、何も含みはないのかもしれないが。とりあえず、声と芝居が好き。それだけでいいじゃないか。

もう一つの好きな世界は、今ずっと眺めているのは辛い。そのままだと嫌になって離れそうだから、こうしてもう一つの好きな世界を手に入れて、ちょっとホッとしてる。掛け持ちなんて上手くできないので、それぞれのオフシーズンにそれぞれを楽しむ感じで、楽しいことだけ感じてたい。



すごくない?
ねえ、この世にド好みの声と芝居をする人が二人いるんだけど!

*1:私の性癖歌声といえば、ササキオサム、石田小吉黒沢健一です。ファルセットが色っぽくて、ハスキー成分ありなの

*2:役の声で歌うってやっぱり難しいと思うんだよね。普段の音域に近い役の声ならまだしも。私はこれを出来る人を見たのが宮田幸季以来なのでびっくりしてる。